猫の名前

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一緒に暮らした猫、馴染みの野良猫、里子に出した子猫…沢山の猫に名前をつけたけれど、記憶が曖昧になっている子もいるので、思い出しながら書いておこうかな、と :veryhappy:

大阪市内に住んでいた時、マンションの裏側は遊歩道とJRの貨物線、その向こうは広い空き地で、たぶん、捨て猫の多い地域だったろうと思う。
住んでいた部屋は3階で遊歩道と貨物線脇の茂みがよく見える位置で、その茂みでミウミウ鳴いていたのがココ、生後およそ3ヶ月で怪我をしていたので保護。名前はリリアン・ジェームス・ブラウンのミステリーシリーズに登場する賢いシャム猫からもらった。
その4ヶ月後、駅前のスーパーでいつもと違う出口から出たら、そこにいたのが痩せて汚れた長毛猫(推定3歳で去勢済みの男子)。名前はルッと鳴くからルルル。ルーもルルもピンとこなかったので3つにした。
さらに2ヶ月後、遊歩道に現れたのがココと同じ月齢くらいのキジトラ猫。しばらくご飯をあげに通ったが、あまりに気弱で生き抜けそうに思えず保護。ショボっとした顔なのでショボ太郎~正太郎。
正太郎を連れて帰った数日後に遊歩道に捨てられた3兄弟のうちのヒトリが三次郎。その頃池波正太郎の小説「鬼平犯科帳」のドラマをよく見ていたので登場人物の名から。

その年、4匹の猫を連れて長野へ引っ越し。最初に住んだ借家には少し庭があり、あたりには野良猫が多く、正太郎とルルルは脱走を繰り返してこちらが根負けの結果外出猫になり、庭には灰白女子のグレコ、黒女子クロちゃん、白黒老男子ぶーちゃん、大柄なキジトラ寅蔵(時代劇に登場する香具師の元締めみたいないかつい風貌だったので)が居着いた。女子フタリはご飯は欲しいけど指一本触れてくれるな、というタイプだったけど、グレコが産んだ4匹と3匹の子猫、クロちゃんが産んだ3匹のうちの2匹は保護して、内9匹は里子に出した。残りの1匹がカイ。最初はりんたろうと名付けたのだが、なかなか覚えてくれず、もう少し短くしようということでカイに…勝海舟の幼名が麟太郎だから。

グレコが最初に産んだ4匹はシールポイント・薄い三毛・濃い三毛・白黒で、シールポイントの子の見た目が豆大福みたいだったのでこれを3つに分けてシールポイント:大、薄い三毛:豆、濃い三毛:福と名付け、白黒の子は胡麻と名付けたが、大と胡麻は一緒に里子に行ってルパンとゴエモンになり、豆はエポナとなった。福は動物病院を通じて貰われていき、その後の名前は未確認。
グレコが次に産んだ子はシールポイント・三毛・白黒。シールポイントの子は乳離れして程なく里子に行きビターと名づけられた。三毛は前と同じく福と名付けたが臆病でなかなか懐かず、クロちゃんの子で灰色の女の子(猫の毛色で言えばブルー)ケムリ(福より少し月齢が上)を慕っていたので、ケムリを希望された里親さんに一緒にもらっていただいた。グレコの子で白黒男子は里親希望者がなかなか現れず、うちの子にするつもりで梅吉と名付けた途端に希望者が現れた。梅吉と名付けたのは、早く梅の花が咲かないかなと思うような季節だったから。

ケムリと2代目福を里子に出す前に大町温泉郷の別荘地に引っ越したのだけど、温泉郷の土産物屋あたりで保護したのが幸子。生後半年ってとこだったかな。なんとなく幸薄そうな見た目だったので幸子と名付けたのだけど、里親募集を出したらアッという間に希望者が現れ、しかも割と近所で、しかも知り合いの知り合いだったりして、実は強運の持ち主だったのかも。

ふくすけは里親サイトから来た子。母猫とはぐれて衰弱していたところを保護された、ということだったけど、後にそんなことは想像もできない巨猫に…和風の名前が似合う風貌だったのでなんとなくの直感でふくすけに。

大町温泉郷のメーンストリートみたいなところでぽつねんと座っていたのがノイ。うちに来る?と聞いたら家までついてきたのでノイと命名。名前を考えていたときにテレビ番組でノイちゃんと呼ばれていたミュージシャンがいて気に入ったから…ドイツ語で新しいって意味っていう理由もある。
ノイを保護した数日後、同じ場所でノイと同じ鳴き声の猫と遭遇し、さらにその猫と同じ毛色の猫にも遭遇…通りかかった人の話だと、春頃に3匹一緒に捨てられていたとか…で、みんな保護して里子に出すつもりだったけど、ノイは全く希望者現れず、リンは粗相の問題があってうちの子になり、今日に至るわけですが、今思うとリンの粗相は計画的だったかもねぇ :laughing: それはさておき、すずという名前は女子猫に付けたかった名前で、リンは鈴の音から。